ゴムプレス機とは
油圧成形機の豆知識
🟨ゴムプレス機とは
自動車をはじめ、医療、家電、電子機器、など各産業で使用されるゴム製品を製造するためのプレス機械の事を言います。
ゴムの多くは熱硬化性樹脂の為、上下に『熱盤』があり一般的には200℃まで温度を調整できるもので、熱プレス、ホットプレス、ゴム成形(成型)プレスとも呼ばれます。
🟨ゴムプレス機の種類
🔹複動プレス成形機(柱タイプ)
最もスタンダードなタイプで上下熱盤の間隔(デーライト)を調整できます。
構造もシンプルですのでメンテナンスも容易で故障も少ないです。
🔹サイドフレームプレス成形機
サイドフレームですので機械加工精度で組み立てができます。(四本柱に比べ平行度が正確)
上下熱盤の間隔(デーライト)を調整ができません。
🔹真空プレス成形機、台湾製真空プレス成形機
ゴムプレスの一番人気!製品を安定して生産する為に真空にてプレスをします。
真空チャンバー内成形ですので空気溜まりやガス溜まりによる不良がなくなります。
🟨その他ゴム成形機
🔹射出成形機
ゴム・樹脂素材を加熱・溶融させ⾦型に注⼊する成形する機械です。
「型締め」「可塑化」「ノズル接」「射出」「「保圧」「冷却」「型開き」「取出し」の工程で製造されます。
自動車内外装部品や、テレビ、洗濯機などの日用家電製品の外装は射出成形機で制作されるものが多いです。
🔹押出成形機
成形材料を押出機の加熱シリンダー内で樹脂素材を溶融させスクリューで連続的に前進しながら練り込み圧をかけ成形、冷却することで長尺品を生産することのできる機械です。
パイプ・ホース・チューブ・などがおもな用途となります。
🟨ゴム成形 プレス機のメリット・デメリット
【メリット】
・量産製品を製造しやすい
・ゴム・樹脂の多様な材質・硬度で製造できる
・着色ができる
・木製、金属製品と比較して製造コストを抑えることができる
【デメリット】
・金型の製造に、時間・費用コストがかかる
・小ロット製品に向かない
※射出成形機で製作するより導入コストは安く、小ロットには向いている
🟨まとめ
ゴムプレス機の種類は多岐にわたり、量産しやすく、多様な形状に対応できるため私達が⽣活するにあたり、使用する様々な機器に使用されています。規格製品が多いことから、精度はもちろんコスト・生産性を考慮したゴムプレス機を設備する必要があります。
岩城工業では40年以上のプレス機制作の実績があり、標準品からオーダー機器の製造を⾏っております。加熱冷却プレス、真空プレスなどゴム成形プレスにおいては最も取り扱いの多い機器であり実績と経験があります。
また、設備コストを考慮して中古ゴムプレス機、台湾製(日本設計)プレス機もご用意しております。
詳しくはこちらを御覧ください。 https://www.iwa-ki.com/pdt/pdt_category/ctg10/
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください。 https://www.iwa-ki.com/contact/